鹿沼の峠

以前の投稿でも書いたとおり、鹿沼市はその約7割が山林です。
自転車やオートバイのライダーにとって、魅力的な峠がたくさんあります。
そんな僕も10代のころからオートバイで峠散策をしていました。
今はオフロードバイクに乗っているので、峠道からさらに林道散策へと行動範囲を広げています。
ちなみに全国的にメジャーな山はありませんが、登山にも魅力的なところがたくさんあります。
それはまた別の機会に。

峠道を通るたびに「よくこんなところに道を通したなあ」と感じます。
道を通すからには人や物の動かす必要性があったわけで、そんな理由を考えるのも峠の醍醐味ですね。
数十キロの峠が沢に沿って何本もあるのだから、それは大変な作業だったでしょうし、危険を伴うこともたくさんあったと想像できます。

で、ネットサーフィンをしていたらこんなおもしろい記事がありました。

粕尾峠をめぐる3つの歴史―牧場・鉄索・道路改良

この記事を読んでから峠に行ったら、より面白く過ごせそうです。

こういった峠に接する世帯は年々少なくなっています。
実際に山の深い方から小学校の廃校が進んでいますしね。
山を開拓し、集落ができて栄え、現在は縮小している最中なのでしょう。
これからどういった地域になっていくのか興味深いですし、環境を整えていくことは僕たち地域住民たちの責任だと思います。
そのためにも興味深くこういった峠を観察していきたいものです。
鹿沼に限らず、全国で多くの地域が同じような状態なんじゃないでしょうか。

他の記事では市内の城跡に関する記事もあるので、このあたりの記事が充実してくるとより楽しみが増しますね。
運営されている方やライターさんのことは存じませんが、陰ながら更新を楽しみにしています。
峠の続編も楽しみです。

仕事で使う電気自動車

当店の主要業務は梱包資材の販売です。
地域のメーカーさんに様々な資材を配達にまわっています。
昭和48年の創業以来、最近まで配達車両はずっとトラックでした。
先代のホンダアクティトラック(軽トラ)は、走行距離30万キロに迫るところで各所の違和感を見過ごせない状況になったため、今年に入って配達車両を乗り換えました。

前々から「次は屋根のあるバンにしよう」と決めていました。
雨が降るたびにシートをかぶせたり、商品によっては雨の日は避けたりしていました。
軽トラは高さのあるものや長物も積めるし、小回りはきくし最高なのですが、それよりも屋根が欲しかったのです。

左:e-NV200 右:30万キロ目前のアクティトラック

そして最近取り扱っている商品の性質上、軽バンだとちょっと足りず、ハイエースやキャラバンを使うほどの荷物もないので、結果的にe-NV200が当店に仲間入りしました。
e-NV200は日産で2014年から2019年まで生産されていた電気自動車です。
当店に仲間入りしたのは2017年製で、24kwのバッテリーを搭載したモデル。
ガソリンモデルも検討はしたのですが、妻がEV車に乗っていて電気自動車の良し悪しも体験していたことからEVを選びました。

●EVのメリット・デメリット(当店の場合)
【メリット】
・車両価格が安い(不人気車種なだけあってか、お手頃価格でした)
・維持費が安い(ガソリン代、オイル交換不要、その他のメンテナンス費用も安いです)
・ガソリンスタンドに行かなくてよい(案外手間ですよね、ガソリンスタンドに行くの)
・罪悪感の軽減(発電やバッテリー製造自体に負荷はありますが、やっぱり排ガスがないのは環境に優しくなった気がします)
・走りが良い(想像の5倍ぐらい軽やかに走ってくれます)
・静か(エンジンがないのでモーター音しかしません)
【デメリット】
・遠方に行くのが不安(出先で何度も充電するのは面倒だし避けたいです)

「充電に時間がかかる」というマイナスの声をよく聞くのですが、今のところ当店での使い方の場合はデメリットと感じたことはありません。
ただし遠方への配達が多かったり、昼夜問わず稼働する場合、致命的なデメリットになると思います。
2018年に40kwバッテリー搭載車が出ているので、そっちなら少し違うかも?

ちなみに当店の使用状況としてはこんな具合です。
・1日の走行距離はだいたい100キロ以下
・稼働は日中のみ
・配達のほとんどが同市内
・1回の配達では長くても3〜40キロ
・駐車スペースに電源有り
・高速道路は使わない
(ガソリンのNV200は4ナンバーですが、e-NV200は1ナンバーです。高速代が高くつきます)
当店のe-NVは満充電でだいたい140km走行可と表示されます。
実際の距離は暖房の使用や走り方によって結構変わるようですが、当店の使い方ではまず問題になりません。

●充電設備
当店では100Vを使用しています。
終業時間から充電すると翌朝には満充電されています。(空っぽからはやったことがありませんが)
充電設備の設置は、知人の電気屋さんに物々交換でやっていただきました。
通常であれば、100Vの電源から専用ケーブルを設置するのに5万円〜10万円ほどかかるそうです。
※比較的簡単にできる工事費なので、現場状況によって異なると思います。
あと200Vを新設する場合には、電力会社側の工事も必要らしく、これは電柱から引っ張るため数十万円かかるケースもあるそうです。
充電環境に関してはEV車購入前に確認しておくことを強くおすすめします。
「自社(自宅)で充電できない」こうなるとただの不便な乗り物になりかねません。
ちなみに当店では電気工事前に納車してしまったため、その間自宅の200Vを使っていましたがもちろん問題なく充電できました。

充電はここから。運転席からも見えるので、挿しっぱなしで間違って走り出すこともないでしょう。
100V電源の供給元。オレンジの線でアースをとっています。

●荷室の使い勝手
・板状の7尺(約2100mm)はギリギリ入らない。あとほんの数センチでドアがしまりません。
・社内のフックは使い勝手の良い位置にある
・ダボ穴活用で利便性もあげられそう
・荷物の出し入れはドアの開閉が面倒(軽トラが便利すぎました)
・図体が大きい(軽トラが便利すぎました)

エアキャップ(プチプチ)10本積載時。軽トラの時はロープで縛っていたので、こういうにもつはラクになりました。

山林とサスティナブル

栃木県鹿沼市はその69%が山林で、そのうち76%は人工林です。
つまり杉やヒノキを育てる山。
都会の友人が遊びにきたときに、そのような山をみて「自然が豊かだね」と言っていました。
確かに木の生育は自然なことですが、豊かな自然とは少し違う気がしました。
人工林のうち適切に管理されている割合をを知りませんが、管理できなくて困っている所有者の方を少なからず知っています。
鹿沼市に限らず、全国で同じような課題を持つ方がたくさんいるんじゃないでしょうか。
山林が健全でなければ、生態系や水源、つまり川や海にも悪影響があります。
山を健全にしたいですね。

話は変わって、僕がはじめてSDGsという言葉を聞いたのは2016年のこと。
当時東京の金融関連の方たちが鹿沼の木工ツアーにきて、そのとき縁(と時間が)あってその方たちのドライバーをしました。
その方たちの話で印象的だったのは「世界の投資家は持続可能なビジネスにしか投資をしなくなる」ということ。
「東京の金融屋が来る」ということで斜に構えていた僕ですが、皆さんとても素敵な方たちで、僕にもわかる言葉で色々なことを教えてくださいました。構えていた自分が恥ずかしかったです。

そしてそんな話を聞いて、ドラえもんの映画「雲の王国」を思い出しました。
※ドラえもんとのび太が雲の上に王国を作って、そこで出会う天上人たちが生態系や環境破壊が進む地上を洪水で全部流してしまおうと計画します。
すったもんだあって、地球人代表としてのしずかちゃんの素晴らしい演説や、ドラえもんのび太の旧友キー坊のサポートもあってその計画はなくなるというとても素敵な映画です。

以下、天上人たちが地球人たちがいかに愚かかを論じたあとのしずかちゃんの演説内容。
「たしかにおっしゃる通りです。わたしたち人間は自分たちの暮らしを豊かにするために、まわりのことなんか気にもかけなくなっていたんです。でもこれからは違います。自然を大切にしなくちゃいけないと気づいた人たちが増えて来ているんです。地球を守ろうという運動も広がっています。時間がかかるかもしれないけれど、長い目で見てください!」
1992年の映画なので、このころ映画を見た人たちがしずかちゃんの言葉を胸に大人になって、SDGsが広がっていったのうでしょう。
ありがとうしずかちゃん。ありがとう藤子F不二雄先生。

そして当時、僕もしずかちゃんに感化された少年の一人です。
このような状況下なので、当ショップを含めた地域産業の持続可能性にも不安はあります。
が、次世代に向けて山林を負債ではなく資産として残していけるような商品を展開してくことが当店の想いでもあります。

父の日ギフトに「木製酒器」はどうでしょう

2021年の父の日は6月20日(日)。

お酒好きなお父さんにこんなプレゼントはいかがでしょうか。

「五合枡に入った酒器セット」です。
酒器セットはヒノキの2パターン。
ひとつの木のかたまりをくり抜いて製造されており、縁の厚みは約1mmと極限まで薄く仕上がりました。
木のぬくもりと、口当たりをお楽しみいただけます。
そしてこんなに薄いのですが、木材は熱の伝導率が低いため、熱めの燗も持ちやすいのです。
木製酒器のよいところのひとつですね。

そしてこの酒器セットは「五合枡」に入っています。
一合枡は日本酒を飲むのによく使用されるので目にする機会も多いでしょうが、これはその5倍の五合枡。
「ぐい呑じゃ足りないなあ」という方も安心してたくさんお飲みになれます。
そしてフタ。
こちらは組子職人によって作られた角麻の葉(かくあさのは)模様のフタです。
このフタがあることで、使わないときにも美しい箱としてお部屋や棚を彩ることでしょう。
酒器は飾っても美しいので、箱は小物入れとしもお使いいただけます。

ギフトラッピング、熨斗の用意ももちろん承ります。
ご注文フォームの「注文メモ」欄にご希望の内容をご記入ください。

こちらで丁寧に梱包して発送するので、ご注文者様は中身の確認ができません。
そのため当店では、
・現物の梱包前の写真(上のようなもの)
・同梱のご注意事項カード
これらを同封しています。中身を把握した状態お贈りください。

※当ショップではすべてのギフトのご注文でこのような対応をしています。