山林とサスティナブル

栃木県鹿沼市はその69%が山林で、そのうち76%は人工林です。
つまり杉やヒノキを育てる山。
都会の友人が遊びにきたときに、そのような山をみて「自然が豊かだね」と言っていました。
確かに木の生育は自然なことですが、豊かな自然とは少し違う気がしました。
人工林のうち適切に管理されている割合をを知りませんが、管理できなくて困っている所有者の方を少なからず知っています。
鹿沼市に限らず、全国で同じような課題を持つ方がたくさんいるんじゃないでしょうか。
山林が健全でなければ、生態系や水源、つまり川や海にも悪影響があります。
山を健全にしたいですね。

話は変わって、僕がはじめてSDGsという言葉を聞いたのは2016年のこと。
当時東京の金融関連の方たちが鹿沼の木工ツアーにきて、そのとき縁(と時間が)あってその方たちのドライバーをしました。
その方たちの話で印象的だったのは「世界の投資家は持続可能なビジネスにしか投資をしなくなる」ということ。
「東京の金融屋が来る」ということで斜に構えていた僕ですが、皆さんとても素敵な方たちで、僕にもわかる言葉で色々なことを教えてくださいました。構えていた自分が恥ずかしかったです。

そしてそんな話を聞いて、ドラえもんの映画「雲の王国」を思い出しました。
※ドラえもんとのび太が雲の上に王国を作って、そこで出会う天上人たちが生態系や環境破壊が進む地上を洪水で全部流してしまおうと計画します。
すったもんだあって、地球人代表としてのしずかちゃんの素晴らしい演説や、ドラえもんのび太の旧友キー坊のサポートもあってその計画はなくなるというとても素敵な映画です。

以下、天上人たちが地球人たちがいかに愚かかを論じたあとのしずかちゃんの演説内容。
「たしかにおっしゃる通りです。わたしたち人間は自分たちの暮らしを豊かにするために、まわりのことなんか気にもかけなくなっていたんです。でもこれからは違います。自然を大切にしなくちゃいけないと気づいた人たちが増えて来ているんです。地球を守ろうという運動も広がっています。時間がかかるかもしれないけれど、長い目で見てください!」
1992年の映画なので、このころ映画を見た人たちがしずかちゃんの言葉を胸に大人になって、SDGsが広がっていったのうでしょう。
ありがとうしずかちゃん。ありがとう藤子F不二雄先生。

そして当時、僕もしずかちゃんに感化された少年の一人です。
このような状況下なので、当ショップを含めた地域産業の持続可能性にも不安はあります。
が、次世代に向けて山林を負債ではなく資産として残していけるような商品を展開してくことが当店の想いでもあります。

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