横根山と井戸湿原

7月25日、鹿沼市北西部の前日光ハイランドロッジから井戸湿原、横根山にいってきました。
この界隈には高校生のころからバイクで何度も通っています。
がしかし、井戸湿原と横根山に行くのははじめて。
今回は中1の甥っ子と行ってきました。

当初一人で石裂山(おざくさん)に行こうと考えていたのですが、
甥っ子も行きたいというのでこちらにルート変更です。
「膝を痛めてびっこをひきながら歩くかっこ悪い叔父」
になるのが嫌だったんです。
結果的にコースは終始なだらかで、こっそりテーピングをしていたこともあって、
甥っ子には「元気なおにいちゃん!」という印象を残せたはずです。

前日光ハイランドロッジに駐車し、牧場沿いを歩きます。
牛って優しい顔してますね。

30分ぐらい歩いて、象の鼻展望台。
数ヶ月前に4歳の娘と0歳の息子を連れてここまできました。

ガスっていますが、下に見える鹿の群れを撮る甥。
ちなみにカメラは僕からのお下がりを大事に使ってくれています。
さしあたり僕は「元気で優しいおにいさん!」と思われているでしょう。

井戸湿原に向けての道中もしっかり整備されています。

井戸湿原周遊路。
時期的に鬱蒼としていて、湿原感はあまり味わえませんでした。

ちょっと道を外れて「五段の滝」。
小規模ながら気持ちの良い滝です。

5月ごろは前日光ハイランドロッジの駐車場もいっぱいになっているので、その時期はいい景色なのでしょうね。
実際ツツジも多かったので、花が咲く時期は壮観なんだろうと思います。

その後昼前には帰宅し、プールとビールで夏を満喫しました。

栃木百名山岩山

先週の二股山に続き、鹿沼市内にある岩山に行ってきました。

二股山とは違って雑木の山なので、春夏秋冬でそれぞれの景色と魅力を楽しめます。

日吉神社の登山道から30分ほど歩くと、3番岩に固定された展望ベンチがあります。
岩山の雰囲気と展望が味わえて、個人的には鹿沼市内でも屈指の好きな場所です。

岩山はその名の通り、岩の山です。
ところどころで大きな岩の隙間を抜けたり、市内からほど近い低山なのにしっかり冒険を味わえます。

話は変わりますが、僕は山に行くときに軍手をする派です。
それは子供のころ、この岩山を素手で歩いていて爪を割ってしまったことがきっかけ。
ほんのり血が滲む程度の軽傷だったのですが、指先がずっとジンジンしていて不快でした。
それ以来、山に入る時は基本的に軍手をするようにしています。
軍手はワークマンの合皮のタイプを愛用していて、登山以外にもいたるところで活躍してくれます。
https://workman.jp/shop/g/g2300063606026/

購入後一番最初は、仕事で重量物の商品を扱う用に。
少し汚れたきたら、バイク用グローブやトレッキンググローブとして。
更に汚れが目立ったら、田んぼや畑、土木作業用に。
他にもキャンプやBBQでも厚手の軍手があると便利です。
軍手としては高価ですが、これだけ活躍してくれるのであれば申し分ありません。

そんな軍手をして歩いていたので、迷うことなく岩に手をつきながら歩きます。
2番岩の手前あたりで、左手を岩に乗せたところ、数十センチ前でかたまりがドサッと目の前に落ちました。
マムシちゃんです。
上体を起こして尻尾をカタカタと威嚇していました。
マムシの威嚇効果は抜群で、僕は写真を撮る余裕もなく、蛇に睨まれた蛙状態で硬直していました。
あと半歩違っていたら、マムシに手を乗せていたかもしれないと思うと、日をまたいだ今でも寒気がします。

気を取り直して進みます。
この日は人が入っていなかったようで、登山道にもクモの巣が多かったです。

この竹でクモの巣をよけながら歩きました。

道中ハシゴもあります。
冒険感が増しますね。

1番岩の手前には”一のタルミ”があり、ここが迂回路になります。
1番岩の奥には猿岩という恐怖の鎖場があるのです。
足元が濡れているときや、腕力に自信の無い方は迂回を強くお勧めします。

僕はこの前久しぶりに2回懸垂ができたので腕力に自信を持って挑んだのですが、ギリギリの生還でした。
翌日は腕も背中も筋肉痛がひどいのなんの。たぶん次回は迂回します。

そして1番岩の山頂。

先週登った二股山もよく見えます。手前は深岩山。

そして少し進んで恐怖の猿岩。
始まってすぐに底が見えなくなる角度です。
凹凸もなく角度も急なので、落ちたらまず無事ではいられないでしょう。
結果的に無事降りられたのはよいですが、今の僕には不相応な難易度でした。
岩も削られてスベスベになっているし、前日から雨は降っていなかったものの岩は濡れていてスリッピーだったのです。
最も急なところは、靴底を信用できずほとんど腕力だけで降りました。
鎖場が終わった時は本当にホッとしました。
その後は隣のゴルフ場、広陵カントリークラブに沿って緩やかな登り降りを進みます。
いつもならここで実質ゴールなのですが、今回は違いました。
ここから舗装路に出るまでに、2回マムシに遭遇したのです。

一匹は登山道の外れにいて、近くまでいったら奥の藪へ逃げていきました。(勝った)
写真のこの子は登山道の隅にいました。
持っていたクモの巣よけの棒で端に寄せ、事なきを得ます。
このころには僕も写真を撮る程度の余裕があります。もうすぐゴールだし。
だいぶ距離をとって、へっぴり腰で写真を撮る姿は滑稽なものだったでしょうけれど。

この岩山は実家から最寄りの山で、たぶん僕が初めて登った山です。
たしか小学4年生のときに父に連れられて。
その時も猿岩を降りたのですが、小学生をあそこに連れて行くのは頭がどうかしていると思います。
そんな身近な山だし、春は新緑、夏は深い緑、飽きは紅葉、冬は木漏れ日など、一年中魅力溢れるところです。
がしかし、今回3度もマムシに遭遇し、うち一回は手を乗せかけました。
僕は本格的な登山者ではないし、頻繁に山へ行くわけでもありません。
そんな僕に最も身の危険を感じた山道中でした。
大好きな山なのでまた行きたいのですが、とりあえマムシの冬眠を待ちます。

サイコーにちょうどいいホンダ

「THIS IS サイコーにちょうどいいHONDA」
2008年、ホンダフリードのキャッチコピーです。
フリード、ちょうどいいですよね。

しかし僕にはもっとちょうどいいホンダがあります。
1982年製のXL250Rパリダカというバイク。
10年ぐらい前に購入して通勤や遊びに使っていたのですが、子が産まれてからまったく乗らなくなっていました。
バイクじゃ家族で出かけられないですしね。
そして放置すること4年ちょっと。
久しぶりにエンジンをエンジンをかけてみたら、ちょっと苦労はしたもののかかりました。
まったくの放置状態からノーメンテナンスでエンジンがかかるんだからすごいですよね。

そしてこのバイク、サイコーにちょうどいいんです。
バイク乗りがバイクに求めるものって人それぞれですが、僕はこういったことです。
・かっこよさ
・維持の手軽さ(250cc以下だと車検不要など)
・林道走行のしやすさ
・街乗りのストレスフリー
・ちょっとした買い物にも億劫にならないサイズ感

それぞれ解説します。

・かっこよさ
言うまでもないですね。どうそ下の写真をご覧ください。

ちなみに僕はこれまで複数台バイクを乗り継いできたのですが、基本的に見た目重視です。
これはシンプルなバイクではないと思いますが、10年所有してもまったく飽きがきていません。
はじめて会ったときからずっとかっこいい。
カラーリングやボテッとしたタンクといった可愛さも兼ね揃えています。

・維持の手軽さ
250cc以下のオートバイには車検がなく税金も安いので、維持がとにかくラクです。
まったく乗っていないのに車検だけ通している友人が何人かいましたが、
そういう人は遅かれ早かれバイクを手放していました。
その点250cc以下ならば負担がとても少なく済みます。
それでも乗らなければ無駄じゃないか!というお叱りを受けたことも少なくありませんが、
そこに関しては100%おっしゃるとおりです。ぐうの音も出ません。

・林道走行のしやすさ
こうは言っていますが、決して林道走行のしやすいバイクでは有りません。
ロード系バイクに比べて車高も高いしタイヤもゴツゴツしているので、未走路も比較的走りやすい。
というバイクです。
僕は以前ヤマハTYという2ストのトライアル車に乗っていたのですが、
そういった類のバイクと比べてはいけません。
とはいえ前述のとおり、車高も高くタイヤもゴツゴツしているし、未走路には比較的入りやすいのです。
しかし非力だし重い特別小回りがきくでもないので、迷ったらUターンします。
そのへんも僕にはちょうどいいのです。

・街乗りのストレスフリー
奥まった林道のような場所での小回りはききませんが、街乗りバイクとしては小回りがききます。
クイクイ曲がれるし、そもそも250ccのエンジンが街乗りとしては僕にとって最適解です。
(乗ったことないけど125ccに乗ったら最適解は変わるかもしれません)

・手軽な乗り物
僕は自転車と同等レベルの手軽さで使っています。
「よしバイクに乗るぞ」といった準備はほとんどありません。
これが大きいバイクだったり、2ストのガチンコオフロードバイクになると、
小さなこととはいえ心身の準備が必要になります。
僕にとってバイクは「道具」であってほしいので、そのあたりもクリアしています。
この条件は原付きや小型バイクに軍配があがるでしょう。
でも上記の条件をまとめていくと、僕にとってサイコーにちょうどいいホンダはこのバイクなのです。

栃木百名山二股山(ふたまたやま)

先週末は鹿沼が誇るお尻のような形の山、二股山に行ってきました。
朝行って、朝帰ってこられる山です。
僕にはちょうどいい。

こちらの山は管理されている方がとても親切で、駐車場から登山道の至るところでその恩恵に預かります。
どのような方か存じませんが、管理者の渡辺さん、駐車場を開放してくださる阿部さん、本当にありがとうございます。

登山道最初の分岐(時計回りでいく往路と復路)には杖を用意してくれています。
僕はストックを持っていないのと、足腰に不安もあるので遠慮なくお借りしました。
道中クモの巣も多く、それらをよけるのにも役立ちました。

時計回りで往路の杉山の中をジグザグと進むと、ところどころ崩落している箇所もあるので注意が必要です。

余裕がなくて写真を撮れなかったのですが、どうも二股山のものとは思えない、粉砕したような砂利が敷いてある箇所がありました、
もしかしてここまで砂利を持ってきて敷いたのでしょうか・・・?

頂上。ヒカゲツツジなるものを保護しているようです。そのシーズンにもきてみたい。

鹿沼市内のいろんなところから見える山なだけあって、鹿沼を一望できます。
深岩山もよき眺め。

お尻のような頂上2つを超えて別ルートで下山。

こちらも基本的には杉林を歩きますが、往路よりかは広葉樹もあって表情豊かな印象です。

下沢城があった場所だそうです。
各所興味はありますが、体力的に探索する余裕がないのでまた後日。

この日は前日から雨が続き、朝方雨が上がりました。
ヤマビル被害は必至かと思ってポケットに塩を入れていたのですが、結果的に被害ゼロでした。
このへんは出ていないのでしょうか。
ちなみに道中人と会うことはなく、とても静かな山道を楽しめました。

足尾中倉山の孤高のブナ

数年ぶりに山登りをしてきました。
足尾にある「孤高のブナ」がみたくて。
足尾に脚を運んだのは10年ぶりです。下は10年前に撮っていた写真。
あんまり風景の写真は撮っていないのですが、なんだか色彩のないところだなあと思って撮った記憶があります。

2011年5月の足尾

気のせいかもしれませんが、10年前よりも緑豊かな土地になっていたように感じます。
同じ場所からの写真は撮っていないので、よかったら脚を運んでみてください。
当時は帰省のタイミングで、バイクで鹿沼の峠を抜けていき、登山の準備などはありませんでした。
下から見えた東屋まで行き、数日前の熊情報を見て急いで帰ったことを思い出します。

そして今回は数年ぶりの子連れじゃない登山。
序盤からサウナにでも入ったような量の汗をかき、膝はケタケタと笑い大変でした。
山登りってこんなにキツかったっけ?と100回ぐらい思いました。
このところまった運動もしていなかったので、心をあらためることにします。

道中、近くにオオタカがいました。

広角レンズなので遠くに見えますが、実際には肉眼で模様がはっきり見えるぐらい近づけました。
カメラそっちのけで見ていたので、手ブレがひどいです。
あと同行の方が双眼鏡を持っていたので、それも貸してもらいました。
かっこよかったなあ。
その後も(僕には)急登をゼイゼイしながら登ります。

右に見えるのが目印登山口からずっと目印にしてきたローソク岩


ツツジ並木を抜けるとそこに「孤高のブナ」がいました。

尾根にぽつんとある「孤高のブナ」

とても力強く、心打たれました。
足尾の山々は、足尾銅山鉱毒事件で名前を知られています。
今回登った山もその一部。
ブナの左側が足尾銅山のある沢で、右側は緑豊かな山々が続きます。

沢向こうの山々の写真です。
お昼のファミチキバーガー越しですいません。
はじめて食べたのですが、景色も相まってとても美味しかったです。
ご覧のように沢の向こう側もまだ禿山になっています。

鉱毒ガスや酸性雨の影響らしいです。ゾッとしますね。
しかし銅山はすでに閉山していて、緑も徐々に回復しています。
また緑が増えていることを実感しに孤高のブナを見に行きたいと思います。
あと今回は体力の限界により波平ピークまでしかいけなかったので、沢入山にもアタックしたいです。