仕事で使う電気自動車

当店の主要業務は梱包資材の販売です。
地域のメーカーさんに様々な資材を配達にまわっています。
昭和48年の創業以来、最近まで配達車両はずっとトラックでした。
先代のホンダアクティトラック(軽トラ)は、走行距離30万キロに迫るところで各所の違和感を見過ごせない状況になったため、今年に入って配達車両を乗り換えました。

前々から「次は屋根のあるバンにしよう」と決めていました。
雨が降るたびにシートをかぶせたり、商品によっては雨の日は避けたりしていました。
軽トラは高さのあるものや長物も積めるし、小回りはきくし最高なのですが、それよりも屋根が欲しかったのです。

左:e-NV200 右:30万キロ目前のアクティトラック

そして最近取り扱っている商品の性質上、軽バンだとちょっと足りず、ハイエースやキャラバンを使うほどの荷物もないので、結果的にe-NV200が当店に仲間入りしました。
e-NV200は日産で2014年から2019年まで生産されていた電気自動車です。
当店に仲間入りしたのは2017年製で、24kwのバッテリーを搭載したモデル。
ガソリンモデルも検討はしたのですが、妻がEV車に乗っていて電気自動車の良し悪しも体験していたことからEVを選びました。

●EVのメリット・デメリット(当店の場合)
【メリット】
・車両価格が安い(不人気車種なだけあってか、お手頃価格でした)
・維持費が安い(ガソリン代、オイル交換不要、その他のメンテナンス費用も安いです)
・ガソリンスタンドに行かなくてよい(案外手間ですよね、ガソリンスタンドに行くの)
・罪悪感の軽減(発電やバッテリー製造自体に負荷はありますが、やっぱり排ガスがないのは環境に優しくなった気がします)
・走りが良い(想像の5倍ぐらい軽やかに走ってくれます)
・静か(エンジンがないのでモーター音しかしません)
【デメリット】
・遠方に行くのが不安(出先で何度も充電するのは面倒だし避けたいです)

「充電に時間がかかる」というマイナスの声をよく聞くのですが、今のところ当店での使い方の場合はデメリットと感じたことはありません。
ただし遠方への配達が多かったり、昼夜問わず稼働する場合、致命的なデメリットになると思います。
2018年に40kwバッテリー搭載車が出ているので、そっちなら少し違うかも?

ちなみに当店の使用状況としてはこんな具合です。
・1日の走行距離はだいたい100キロ以下
・稼働は日中のみ
・配達のほとんどが同市内
・1回の配達では長くても3〜40キロ
・駐車スペースに電源有り
・高速道路は使わない
(ガソリンのNV200は4ナンバーですが、e-NV200は1ナンバーです。高速代が高くつきます)
当店のe-NVは満充電でだいたい140km走行可と表示されます。
実際の距離は暖房の使用や走り方によって結構変わるようですが、当店の使い方ではまず問題になりません。

●充電設備
当店では100Vを使用しています。
終業時間から充電すると翌朝には満充電されています。(空っぽからはやったことがありませんが)
充電設備の設置は、知人の電気屋さんに物々交換でやっていただきました。
通常であれば、100Vの電源から専用ケーブルを設置するのに5万円〜10万円ほどかかるそうです。
※比較的簡単にできる工事費なので、現場状況によって異なると思います。
あと200Vを新設する場合には、電力会社側の工事も必要らしく、これは電柱から引っ張るため数十万円かかるケースもあるそうです。
充電環境に関してはEV車購入前に確認しておくことを強くおすすめします。
「自社(自宅)で充電できない」こうなるとただの不便な乗り物になりかねません。
ちなみに当店では電気工事前に納車してしまったため、その間自宅の200Vを使っていましたがもちろん問題なく充電できました。

充電はここから。運転席からも見えるので、挿しっぱなしで間違って走り出すこともないでしょう。
100V電源の供給元。オレンジの線でアースをとっています。

●荷室の使い勝手
・板状の7尺(約2100mm)はギリギリ入らない。あとほんの数センチでドアがしまりません。
・社内のフックは使い勝手の良い位置にある
・ダボ穴活用で利便性もあげられそう
・荷物の出し入れはドアの開閉が面倒(軽トラが便利すぎました)
・図体が大きい(軽トラが便利すぎました)

エアキャップ(プチプチ)10本積載時。軽トラの時はロープで縛っていたので、こういうにもつはラクになりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です