栃木百名山岩山

先週の二股山に続き、鹿沼市内にある岩山に行ってきました。

二股山とは違って雑木の山なので、春夏秋冬でそれぞれの景色と魅力を楽しめます。

日吉神社の登山道から30分ほど歩くと、3番岩に固定された展望ベンチがあります。
岩山の雰囲気と展望が味わえて、個人的には鹿沼市内でも屈指の好きな場所です。

岩山はその名の通り、岩の山です。
ところどころで大きな岩の隙間を抜けたり、市内からほど近い低山なのにしっかり冒険を味わえます。

話は変わりますが、僕は山に行くときに軍手をする派です。
それは子供のころ、この岩山を素手で歩いていて爪を割ってしまったことがきっかけ。
ほんのり血が滲む程度の軽傷だったのですが、指先がずっとジンジンしていて不快でした。
それ以来、山に入る時は基本的に軍手をするようにしています。
軍手はワークマンの合皮のタイプを愛用していて、登山以外にもいたるところで活躍してくれます。
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購入後一番最初は、仕事で重量物の商品を扱う用に。
少し汚れたきたら、バイク用グローブやトレッキンググローブとして。
更に汚れが目立ったら、田んぼや畑、土木作業用に。
他にもキャンプやBBQでも厚手の軍手があると便利です。
軍手としては高価ですが、これだけ活躍してくれるのであれば申し分ありません。

そんな軍手をして歩いていたので、迷うことなく岩に手をつきながら歩きます。
2番岩の手前あたりで、左手を岩に乗せたところ、数十センチ前でかたまりがドサッと目の前に落ちました。
マムシちゃんです。
上体を起こして尻尾をカタカタと威嚇していました。
マムシの威嚇効果は抜群で、僕は写真を撮る余裕もなく、蛇に睨まれた蛙状態で硬直していました。
あと半歩違っていたら、マムシに手を乗せていたかもしれないと思うと、日をまたいだ今でも寒気がします。

気を取り直して進みます。
この日は人が入っていなかったようで、登山道にもクモの巣が多かったです。

この竹でクモの巣をよけながら歩きました。

道中ハシゴもあります。
冒険感が増しますね。

1番岩の手前には”一のタルミ”があり、ここが迂回路になります。
1番岩の奥には猿岩という恐怖の鎖場があるのです。
足元が濡れているときや、腕力に自信の無い方は迂回を強くお勧めします。

僕はこの前久しぶりに2回懸垂ができたので腕力に自信を持って挑んだのですが、ギリギリの生還でした。
翌日は腕も背中も筋肉痛がひどいのなんの。たぶん次回は迂回します。

そして1番岩の山頂。

先週登った二股山もよく見えます。手前は深岩山。

そして少し進んで恐怖の猿岩。
始まってすぐに底が見えなくなる角度です。
凹凸もなく角度も急なので、落ちたらまず無事ではいられないでしょう。
結果的に無事降りられたのはよいですが、今の僕には不相応な難易度でした。
岩も削られてスベスベになっているし、前日から雨は降っていなかったものの岩は濡れていてスリッピーだったのです。
最も急なところは、靴底を信用できずほとんど腕力だけで降りました。
鎖場が終わった時は本当にホッとしました。
その後は隣のゴルフ場、広陵カントリークラブに沿って緩やかな登り降りを進みます。
いつもならここで実質ゴールなのですが、今回は違いました。
ここから舗装路に出るまでに、2回マムシに遭遇したのです。

一匹は登山道の外れにいて、近くまでいったら奥の藪へ逃げていきました。(勝った)
写真のこの子は登山道の隅にいました。
持っていたクモの巣よけの棒で端に寄せ、事なきを得ます。
このころには僕も写真を撮る程度の余裕があります。もうすぐゴールだし。
だいぶ距離をとって、へっぴり腰で写真を撮る姿は滑稽なものだったでしょうけれど。

この岩山は実家から最寄りの山で、たぶん僕が初めて登った山です。
たしか小学4年生のときに父に連れられて。
その時も猿岩を降りたのですが、小学生をあそこに連れて行くのは頭がどうかしていると思います。
そんな身近な山だし、春は新緑、夏は深い緑、飽きは紅葉、冬は木漏れ日など、一年中魅力溢れるところです。
がしかし、今回3度もマムシに遭遇し、うち一回は手を乗せかけました。
僕は本格的な登山者ではないし、頻繁に山へ行くわけでもありません。
そんな僕に最も身の危険を感じた山道中でした。
大好きな山なのでまた行きたいのですが、とりあえマムシの冬眠を待ちます。

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